今月の初旬、所属する日本仲人連盟の定例会に出席した後、数人の仲人仲間とそれぞれがお世話をさせていただいている中で、直近のトピックを話し合う機会を得ました。
その中で一つ気になったものを記してみます。
「ある仲人さんがお世話をしたお二人が交際を進める中で、男性が在学中の奨学金残債のローン返済が、二人の新生活を進めるにはかなり負担となって、結局女性の理解を得られずに成婚には至らなかったとのことでした。」
私自身にもよくあることですが、結婚願望はあっても経済力がネックになって結婚できない方々からの問い合わせを多くお受けします。
年々未婚率、非婚率が高まっている要因には幾つかある中で、結婚したくてもできない理由の最大は経済的な理由によるものと思われます。生活設計する中で先を見通せない不確実な雇用情勢などの理由によるものです。
ここ1,2年ベースアップなどの給与の引き上げや働き方改革が見直され改善されているようですが、まだまだこれに該当する方々はごく一部の方に過ぎません。
結婚適齢期(25才~39才)の方で、結婚に踏み切ることのできることに不安を持たれる方々に対して、私たちは共働きをお薦めして二人の収入を合計してのライフスタイルを・・・とよくお話しますが、実際にはなかなか女性の理解が得られにくいの実情です。
共働きする場合、特に出産から幼児子育て期のおよそ1年程度のあいだに、共働き所帯への社会的支援の仕組みをもっと充実して欲しいものです。  制度の充実は勿論のこと、産後ママのスムーズな職場復帰と共に親御さんの適切な協力や行政や地域社会のあり方を含めて、非営利の各種団体による温かく優しく手を差し伸べられる社会の仕組みづくりが若い二人には大いに支えになることと思います。
子育て支援も高校生、大学生まで学費の支援制度が充実しつつありますが、就学支援金制度における給付型をもっと増やすなどの条件緩和が求められています。就職して社会に出てからのローンの返済負担を無くすことに一層努めて欲しいものです。まだまだきめ細かい支援制度の充実が急がれます。
私達仲人もできるかぎり応援したいと張り切っています。どうぞ遠慮なくご相談ください。明るく元気な社会を皆さんと共に築いて参りましょう。